Togetterユーザが爆発的に増えた理由 : #twitterconf @yositosiのプレゼン感想

テンプレ

第2回Twitter研究会の感想(≠まとめ)です。
発表そのものはustとかtogetterとか転がってると思うので適当に探して見てください。

プレゼンの内容

つぶやきマッシュアップサービスであるトゥギャッターを 様々な側面から考察し、ニューメディアとしての可能性に ついてお話したいと思います。さらに、トゥギャッターの活用事例や 今後の展開についてもお話できればと思います。


@yositosiさんによれば、Togetterユーザが爆発的に増えたキッカケになったまとめが2つあるらしい。
1つがTogetter - 「イラストの商業誌無料掲載に関するTL」
1つが大企業も使う個人サービス Twitterまとめ「Togetter」を作る人 (1/2) - ITmedia Newsなんだそうだ。


 それぞれが面白そうな、強力なコンテンツではあると思うのだけど、面白いと言うだけなら他のまとめにも面白いものはたくさんある、のに、なぜこれらのまとめが大量にユーザを惹きつけることが出来たのか。


 多分「既に顧客がかたまっているところに営業をかけた」から、だと思う。


 前者はpixivに、後者は@masasonに絡んだコミュニティが既に固められていて、そこにヒットするまとめが作られたので一気にユーザが流れ込んだのではないか。


 フローメディア・twitter : #twitterconf @pstyのプレゼン感想 - 40日だけの菜食主義者でも書いたけど、ユーザ自身が情報を入力して勝手に成長するタイプのサービスが使われ続けるためには、一定数のユーザ、ユーザが率先して書き込むメリットが必要だ。


 ここでいうメリットとは、「誰かに見てもらえるから」書き込む。「誰かに繋がれるから」書き込む。「誰かの役に立つから」書き込む。貴重な時間を割いてまで。こういうの、ウィキノミクスっていうんでしたっけ。


 ところが、「役に立つ」ためには「面白い」ためには、書き込むユーザだけでなく、読むユーザのほうにもある種のリテラシ、背景となるコンテキストの理解が共有されていなければならない。エヴァ見てない人にエヴァの話をしても深まらない。スターウォーズ見てない人にスターウォーズの話をしても広がらない。


 この共通認識を持たない人をたくさん集めても広がらないし深まらないので、コミュニティが育たない。ならば、コミュニティの外から共通認識を既に持っている人をブッこ抜いてくれば、こういう手間をかけずに、効率的にコミュニティの核を作ることが出来る。

共通認識の深さと身内感

 ところで共通認識といっても色々あって、深くて狭いほど「身内感」が出ると思う。


 yositosiさんのオススメのまとめに、
Togetter - 「こい!こい!」
っていうのがあるそうだ。このまとめを「面白い」と感じるためには、サマーウォーズについて知っていたほうがよい。テレビで見ながら実況的に参加していればもっと深く感動できただろう。koizukaさんを知っているとまた違った風に読める。まとめた人がamachangというところで、また違う意図が読みとめるかもしれない。


 このまとめを深く面白いと感じるためには、かなり複雑で重層的な共通認識が必要となる。こういう、縛りが強力な「モノ」を媒体に共感すると、身内感、仲間感が強力になるように思う。